SIMPLE NOTE NEWS 2月号

1.理想の予算とその実現方法

おはようございます。

株式会社山口建築です。

今や共働きはごく当たり前となっていますが、

共働きであることを前提としても、

毎月のローン返済額は

ご主人の手取りの30%以内で抑えるべきだ

というのが個人的な考え方です。

仮に手取りが

30万円だとしたら9万円以内、

25万円だとしたら7.5万円以内、

20万円だとしたら6万円以内、

といった感じですね。

理由は、家という資産を持った以上、

資産を維持するためにはそれなりの費用がかかるため

その時に備えてコツコツと貯めていかないといけないし、

子供たちの進学の費用も

コツコツと貯蓄していかないといけないし、

働き続けるために自分への投資も怠ってはいけないし、

豊かな老後を過ごすために

長期積立投資もしていかないといけないから。

そして、旅をしたり遊びに行くなど

非日常を体験するためには、

まとまった資金が必要になってくるから。

つまり、こういった費用に

おそらく奥さんの給料の大部分が

消えていくことになる可能性が高いから、

出来るだけご主人の収入の範囲内で

家づくりをした方がいいというわけですね。

とはいえ、そんな想いとは裏腹に、

無情にも建築コストは大幅に上がってしまったので、

これから家を建てる人は、

これまでの常識を一掃しなければ、

この作戦を実現するのが難しいのではないでしょうか。

例えば、ご主人の手取りが25万円だとしたら、

あなたが設定すべき毎月のローン返済額は

7.5万円以内ということになりますが、

仮に35年返済でローンを組み、

1%の固定金利を選択したとしたら、

借り入れ出来る額は2650万円となります。

そして、これに自己資金を合わせた額が、

あなたが家づくりに掛けていい金額となります。

つまり、貯金の一部と親からの援助を

足した金額が300万円だとしたら、

合計2950万円が総予算というわけですね。

では、土地と家と庭以外に250万円かかるとしたら、

あなたは残りの2700万円で

いったいどのような選択をすべきなのでしょうか。

土地がない場合、どこで買うべきなのでしょうか。

どれくらいの予算を土地に掛けるべきなのでしょうか。

そもそも土地を買わず、

実家の余った土地に建てさせてもらうべきなのでしょうか。

まずは、ここから夫婦で話し合って

よく考えて決断しなければいけません。

この場合、個人的には土地を買うとしたら、

土地の予算を500万円以内に抑えるべきだと思います。

そして、庭に50万円、家に2150万円

という予算設定をします。

理由は、子育て世代の家族が

不便なく暮らしていくための家を建てようと思えば、

家にはこれくらいの予算が必要だからです。

とはいえ、この予算で建てられるお家は、

周りの人に比べて大きなお家ではありません。

むしろ面積だけを聞くと「えっ?」と驚く広さでしょう。

周りの人よりも部屋数も少なくなるでしょうし、

一つ一つの部屋も少しずつコンパクトになるでしょう。

ゆえ、あなたが家に多くを望むのだとしたら、

土地は買わず実家に余っている土地に建てる

という選択肢をオススメします。

そうすれば、土地を買うよりも

土地に掛ける予算を抑えることが出来、

もっと家の予算を増やすことが出来ますからね。

最悪の選択肢とその理由

家づくりをする上で

最も取って欲しくない行動は、

予算の枠を大幅に超えてしまうような

土地を買おうとしたり、家を建てようとすることです。

もちろん、共働きであれば

土地と家の予算を両方増やしたとしても、

ローンも組めるし、

たちどころに返済が苦しくなるわけでもないと思います。

しかし、その上がった予算を

奥さんの収入から補填するとなれば、

必然的に先程申し上げた費用のどれかを

削らなければいけなくなります。

500万円予算が上がったら毎月1.5万円分、

1000万円予算が上がったとしたら毎月3万円分、

何かを削らないといけないというわけですね。

仮に「つみたてNISA」を利用した

長期積立投資の掛け金を削ることになったとしたら

35年後には2000万円〜3000万円ぐらい

持っているお金に違いが生じているかもしれません。

なので、先行きが不透明な

これからの時代に備えていくためにも、

まずは家づくりの予算を

ご主人の収入だけでやっていけるくらいに設定すること、

そしてその予算の中で、どんな家づくりが出来るかを

自らの選択肢と照らし合わせて、

これまでの常識や周りの意見に振り回されることなく

冷静にじっくりと考えてみていただければと思います。

それでは、、、


この記事を書いたのは・・・

SIMPLE NOTE 長岡京スタジオ(運営会社:株式会社山口建築

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