ウニオン・ベルリン対RBライプツィヒ:守備網と速攻の焦点5つ2025.12.13
ウニオン・ベルリン対RBライプツィヒ:守備網と速攻の焦点5つ
2025年現在、Googleトレンドでも「ウニオン・ベルリン 対 RBライプツィヒ」が上位に挙がっていますね。ブンデスリーガのこのカードは、堅牢なブロックとリスタートに強みを持つウニオン・ベルリンと、ハイプレスと縦への推進力に長けたRBライプツィヒという、カラーの異なるチーム同士の対戦です。本記事では、この組み合わせに特化して、試合を深く楽しむための具体的な着眼点を整理します。
目次
- スタイル相性の要点:ブロック vs 高強度プレス
- ビルドアップとプレス回避:3バックの利点と課題
- トランジションの勝負所:奪った直後と失った直後
- セットプレーとロングスロー:リスタートからの一撃
- 観戦チェックリスト:数的優位とサイドの使い方
1. スタイル相性の要点:ブロック vs 高強度プレス
ウニオン・ベルリンは、ミドル〜ローブロックで中央を固め、相手を外へ誘導してから弾き返す守備が持ち味です。深い位置で耐え、奪ったら縦に速く運ぶシンプルさが効きます。対するRBライプツィヒは、前線からの圧力と素早いトランジションで主導権を握る傾向が強く、ボールを奪う位置を高めに設定したいチームです。この相性では、ライプツィヒの前進スピードに対し、ウニオンがいかに中央を閉じ、背後を消すかが第一の焦点になります。
2. ビルドアップとプレス回避:3バックの利点と課題
ウニオンが採用することの多い3バック(実質5バック)は、幅と高さを確保しやすく、第一列のプレスを外す助けになります。一方で、ウィングバックが押し上がる瞬間は背中にスペースができがちです。ここをRBライプツィヒの斜めの走りと縦パスで突かれると苦しくなります。逆に、ライプツィヒの前プレに対してウニオンがロングボール+セカンド回収で中盤を飛ばせるとリズムは変わります。大外に張る選手の位置と、内側(ハーフスペース)で受ける選手の体の向きは、プレス回避の成否を分けるポイントですね。
3. トランジションの勝負所:奪った直後と失った直後
このカードで最もテンポが上がるのはボールが切り替わった数秒間です。 – 奪った直後(攻→):ウニオン・ベルリンは前線の走力を活かし、シンプルに背後を狙う選択が増えます。相手のアンカー脇やCB間のレーンを素早く突けるかが鍵。 – 失った直後(守→):RBライプツィヒは即時奪回を狙います。外に追い込み、内側のパスコースを消すトリガーが揃うと、ショートカウンターで一気にゴール前まで。 ここでは「リスク管理(レストディフェンス)」の配置が重要で、攻撃中に後方でどれだけ相手のカウンター要員を捕まえておけるかが、被カウンターの回数と質を左右します。
4. セットプレーとロングスロー:リスタートからの一撃
ウニオン・ベルリンはリスタート(CK、FK、ロングスロー)を得点源にしやすく、相手が整う前に入れる速いボールや、ニアでの擦らせを多用する傾向があります。RBライプツィヒは対人守備と跳ね返す力は高い一方、セカンドボール対応でペナルティエリア手前にスペースが生まれると危険です。コーナーのキッカーの立ち位置、ニア・ファーの分担、ボックス外のケアまで観ると、リスタートの駆け引きが分かりやすくなります。会場がシュタディオン・アン・デア・アルテン・フェルステライの場合、セットプレーの迫力と一体感は見応えがありますよ。
5. 観戦チェックリスト:数的優位とサイドの使い方
試合を立体的に楽しむための見どころを5点に整理します。 – サイドでの数的優位づくり:2対1、3対2をどちらが継続できるか – ハーフスペースの占有:内側で前を向く回数が増えるチームは攻勢に – ロングボール後のセカンド回収率:陣地回復と波状攻撃の起点 – 逆サイドチェンジの速度:ブロックのスライドを上回れるか – 選手交代後のバランス:終盤のリード・ビハインド時の配置変更 これらは数字がなくても、目視で判断しやすい指標です。特に「セカンド回収」と「逆サイド展開」は、ウニオンの堅守をこじ開けたいRBライプツィヒ側の成否を測る物差しになりますし、逆にライプツィヒの圧力をいなしたいウニオン・ベルリンにも直結します。
結びに、ウニオン・ベルリン 対 RBライプツィヒは、守備組織とトランジションの質、そしてリスタートの完成度が勝敗を左右しやすいカードです。2025年時点でもこの構図は大きく変わらず、状況判断の速さと配置の整え方が試合を決めます。次の対戦では、本記事の5つの焦点を手元に、戦術の細部まで味わってみてください。





